2014/11/14

敵のエージェントをリアルスキャン

朝、妻が「◯◯(伏せ字)が近くにいる!」と叫んだ。

妻はイングレスのスキャナーを見ている。

妻もイングレスをしているのだ。

ちなみに私よりレベルが高い。

◯◯氏とは、敵のエージェントである。

近くのポータルを破壊しているらしい。

彼は、美しい多重CFを作る。

時間をかけて作ったCFを彼に跡形もなく破壊される。

腹が立つ。

しかしその上に美しい多重CFが作られる。

見とれる。

多重CFなので、角を落とせばたくさんの経験値が手に入る。

おいしい。

でももったいない気もする。

そんな複雑な感情を抱かせるのが彼だ。

(これを読んで「ああ、あのエージェントね」とピンと来た人もいるかもしれない)

彼はよく夫婦の話題に上がっていた。

いったい何者なのか。

その謎の人物が、今、近くにいるのである。

「行っちゃう?」

「・・・(黙ってうなずく」

朝、7時。

これから出勤の準備をしなければならない。

物好き夫婦である。

車に乗る。

彼がいるらしいポータルの付近に到着。

車越しに近くの様子をうかがう。

いた!

スマホを持ってウロウロしている人がいる!

おっさんだ!

トレーナーを着た、ガタイのいいおっさんだ!

確認後、すぐその場を離れる。

車を降り、駐車場を歩きながら話す。

妻「思ったより普通だったね。

あなたはどうだった?イメージと比べて」


私「うーん、オレはねえ、理系なイメージだったんだよな。

細くて、色白で、メガネかけてて、爬虫類顔で・・・」

妻「あ、今すれ違ったみたいな人?」

私「そうそう!

はっ?!

今のが◯◯氏じゃねえ?!

さっきのはおとりで、今のが本物の◯◯氏じゃねえ?!」

妻「どんだけ妄想たくましいんだよ」

イングレスは厨二ゴコロをくすぐるのだ。

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