妻から聞いた、こわい話。
妻は、イングレスのエージェントである。
娘が寝たあと、21時以降に活動している。
普段は、見通しのよい明るい場所か、車内からハックできるポータルしかまわらない。
しかし、妻は焦っていた。
14日(?)までのイベント中に、レベル9を目指していたのだ。
イベント中にレベル9になれば、メダルがもらえる。
それで、家から離れた場所にある、公園まで足を伸ばした。
車を降り、ポータルをサーチ&デストロイしてまわる。
行き止まりになり、折り返そうとすると、集団で談笑する声が聞こえた。
避けたい。
しかし他に道がない。
息をひそめて集団が遠ざかるのを待つ。
しかし、集団は東屋に座り込んだ。
そばを通り過ぎるしかない。
足早に立ち去ろうとする。
すると、
「すいませーん」
若い少女の声。
妻、無視。
「すいませーん!」
さらに声がかかる。
ヤバイ、捕まったらカツアゲされる!
27歳(脳内年齢)にしてカツアゲ?!
無視。
「すいませーん!」
三度声がかかる。
逃がさないつもりか。
クソッ!
私はエージェントだぞ!
レベル8の!
レベル8のバースターぶっ放すぞ!
いや、お前なんかレベル1ので充分だ!
しかし、妻はあきらめて返事をした。
「何ですか?」
中学生ぐらいだろうか?
「あのー、お酒買ってきてもらえません?」
「・・・すいません」
妻は足早に立ち去る。
後ろで
「オバケかと思った〜〜〜!!!」
という声が聞こえた。
オバケだと思うんなら声かけんなよ!
地味な格好で悪かったな!
でもカツアゲされなくてよかった!
しかし、沖縄の中学生は大人に「酒買って来い」と言うのか!
沖縄の中学生ヤバイよ!
それ以来、妻は夜、公園をまわることを控えるようになった。
イングレス女子(※ただし全年齢)のみなさん、夜のエージェント活動には充分注意しましょう。
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